副業で経費にできるものは?
節税の考え方と具体例
副業では、売上を得るために使ったお金を経費として差し引けます。経費が増えると 課税される所得(収入 − 経費)が下がり、所得税・住民税が軽くなります。 何が経費になるのか、節税の考え方と具体例、そして経費にできないものの注意点を整理します。
経費が税金を下げるしくみ
副業の税金は、おおまかに「(収入 − 経費)× 税率」で増えます。経費を正しく計上すると課税所得が下がり、 その分だけ所得税・住民税が軽くなります。所得税(副業分にかかる税率)と住民税(おおむね10%)を合わせた合計税率のぶん、税金が減るイメージです。
節税効果の目安(概算)
経費を1万円増やすと、合計税率が30%(所得税20%+住民税10%)の人なら税金は約3,000円軽くなる
ただし減るのは「税金」だけ。支出そのもの(1万円)の方が大きいので「買えば得」ではない
あくまで事業に必要な支出を、漏れなく経費にするのが正しい節税
※ 税率は所得に応じて変わります(所得税は5〜45%の累進)。上記は考え方を示す概算です。
副業でよく使う経費の例
副業で経費になりやすい支出を、勘定科目とあわせて一覧にしました。仕事との関連を説明できる支出が対象です。
| 勘定科目 | こんな支出に(具体例) |
|---|---|
| 通信費 | 仕事用のネット回線・スマホ料金、サーバー・ドメイン代(私用と兼ねる場合は按分) |
| 消耗品費 | 文具、10万円未満の備品、ソフトの購入、用紙・インク |
| 旅費交通費 | 取材・打合せの電車・バス・タクシー代、出張の交通費 |
| 新聞図書費 | 仕事に必要な書籍・専門誌、有料記事・電子書籍 |
| 広告宣伝費 | SNS広告、名刺・チラシの印刷費 |
| 支払手数料 | 振込手数料、決済サービスの手数料、各種利用料 |
| 地代家賃・水道光熱費 | 自宅兼用の家賃・電気代など(仕事分のみ家事按分) |
| 雑費 | どの科目にも当てはまらない少額の支出 |
※ 勘定科目ごとの詳しい具体例は 経費にできるもの・勘定科目一覧 も参考に。
自宅兼用の費用は「家事按分」で分ける
自宅で副業をしていると、家賃・電気代・通信費は仕事用とプライベート用が混ざっています。 この場合は合理的な割合で仕事分だけを経費にします(家事按分)。割合は面積や使用時間など、説明できる基準で決め、根拠を記録しておきます。
経費にできないもの・注意点
- !完全にプライベートな支出は経費になりません。私用の食事・洋服・趣味の買い物などは対象外です。
- !所得税・住民税そのものや、国民健康保険料・年金などは経費ではありません。(一部は所得控除の対象になります。)
- !10万円以上の備品(パソコンなど)は、その年に全額経費にできないことがあります。減価償却の対象になる場合があります。
- !領収書・レシートは保存が必要です。あとで内容の説明を求められることがあります。
根拠・出典
国税庁 タックスアンサー No.2210「やさしい必要経費の知識」
国税庁 タックスアンサー No.2260「所得税の税率」/総務省「個人住民税」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2210.htm